稼げなくなったアフィリエイター(ブロガー)の転職先はどこがおすすめ?スキルが活かせる職種・業界まとめ

2024年7月20日

ここ最近、Googleのコアリズムアップデートによって、メディアの閉鎖が相次いでいます。

特に、個人で運営されているメディアは大打撃を受けている状況であり、今まで普通に生計を立てていた方も窮地に陥っている人が多い印象です。

仮に、コアアップデートで影響を受けていなくても、アフィリエイトの収益性や将来性に不安を感じ、新たなキャリアを模索している方も一定数いらっしゃると思います。

ここでは、そんなGoogleの理不尽なコアアップデートで疲れ果てたアフィリエイター向けに、転職先はどこがおすすめなのか?次のキャリアプリンはどこがいいのか?ということをまとめていきます。

稼げなくなったアフィリエイター(ブロガー)の転職先はどこがおすすめ?

2023年10月に行われたグーグルのコアリズムアップデートで大打撃を受けたメディアは数知れず。

東証一部上場などの大企業以外の中小企業が運営するオウンドメディアや個人運営のメディアが狙い撃ちにされ、中にはメディア閉鎖せざるを得ない状況に陥っている運営者も多いと思います。

そんな中、事業継続困難に陥ったメディア運営者、アフィリエイターは次のキャリアとして転職を考えている人もいると思うのですが、果たしてアフィリエイターとしてのスキルは活かせる企業はあるのでしょうか?

ここでは、アフィリエイターから転職を考える方に向けて、培ってきたスキルを活かせるおすすめの転職先をまとめていきます。

稼げなくなったアフィリエイター(ブロガー)のスキルが活かせる職種

まず、アフィリエイターとして活動してきたあなたは、おそらく以下のスキルが身についているはずです。

  • サイトやブログを立ち上げるスキル(企画・ディレクション)
  • 記事を書くWEBライティングスキル
  • SEOの知識(内部・外部・テクニカル)
  • SNSの運用
  • 広告運用

SNSと広告は人によると思うのですが、普通にメディア運営してきたのなら、サイト立ち上げなどの企画構成力、物売ったり集客するためのWEBライティングスキル、そして記事を上位表示させるSEOスキルなどは最低限身につけてきているはずです。

このように上記のスキルや経験を活かせるのはWEBライター、WEBディレクター、コンテンツディレクター、SEOコンサルタントであり、いずれもかなり需要がある職種です。

以下でより詳しくまとめていきます。

WEBライター

アフィリエイターとして活動してきたあなたは、当然ながら記事を書いたり制作してきはず。

そこで、アフィリエイトの経験を活かせる職種の一つがWEBライターです。

WEBライターの主な業務としては、クライアントから依頼を受けたり、自社のオウンドメディアのコラム記事やニュース記事、取材を元にしたインタビュー記事、最近ではマイベストに書かれている「おすすめ100選」のようなアフィリエイト記事の制作など多岐にわたります。

特にアフィリエイターは、ただ単に依頼された記事を書くだけでなく、SEOの知識や知見がある人が多く、WEBライターを志望する他の転職者よりも有利になることがあります。

さらに、アフィリエイトをやってきたということは、SEOだけでなく物を売るコピーライティングなどのスキルも多かれ少なかれ培っていると思います。

ここ最近の傾向として、ただ単にライティングができるだけのWEBライターはChatGPTなどのAIの台頭により市場価値は年々下がる傾向にあるため、ライティングスキルに加えてプラスアルファのスキルが必要です。

それは、特定の分野に特化していたり、読者が求めるものをピンポイントで伝えられる文章をかけるなど色々ありますが、少なくともアフィリエイトで結果を出してきたのなら、そのスキルは評価される傾向です。

コンテンツディレクター

WEBライターの上位互換みたいな職種になるのですが、コンテンツを制作してきたということは当然ながらペルソナを絞ってどのような記事を書けばよいのか?ということが分かるはずです。

そこで、そのスキルをダイレクトに活かせるのがコンテンツディレクターです。

コンテンツディレクターの業務としては、自社オウンドメディアやクライアントの課題解決やブランド訴求、情報拡散(バズらせる)などを目的としたコンテンツを制作するために進捗管理や品質管理などを行います。

コンテンツの構成を考えてExcelにまとめたり、その記事構成案を元にWEBライターに記事を発注したり、納品された記事のチェックや編集を行う職種なのですが、アフィリエイターの仕事と結構被る事が多いので、結構ダイレクトにスキルを活かせる職種の一つです。

Webディレクター

コンテンツディレクターと似ていますが、WEB業界のプロジェクトを管理するWEBディレクターという職種もおすすめです。

Webディレクターは、主にWeb業界のプロジェクト管理を行っており、コンテンツディレクターと業務内容は被ることが多いのですが、違う点としてはWEBライター以外ともディレクションする機会があるということです。

ライターだけでなく、WebプログラマーやWebデザイナーなどのWeb制作に関わるスタッフ達をまとめ、自社プロダクトを販促するためのコンテンツや、クライアントの要望にかなったコンテンツを作り上げることが主な業務となり、コンテンツというよりも、そのサイト全体を総括するようなポジションになります。

アフィリエイターとして活動していたのなら、サイトのコンセプトや構成、どのようなカテゴリー設計にしようかなど、色々と頭を使って考えてきたと思うので、WEBディレクターの職種としても需要があります。

SEOコンサルタント

アフィリエイターとして活動してきたのなら、当然ながらSEOの知識・知見は持っているはず。

そこで、おすすめする職種として一つ挙げられるのが、SEOコンサルタントです。

SEOコンサルタントとは、主にクライアントワークになり、検索結果の上位に表示させるために必要なプランニングやアドバイスを行う仕事であり、狙ったキーワードで検索結果の上位に表示させたり、コンバージョン率を高めたり、UI/UXの改善案など、企業に対してSEO対策の方法を多岐に渡って提案し、実行する能力が必要です。

また、自社やクライアントメディアだけでなく、ツールを使ったアクセス解析・分析、競合調査などの業務を担当することもあり、ただ単にサイト改善案を提出し実行するだけの仕事ではなく、クライアントの要望をしっかりヒアリングできるコミュニケーションスキルや、施策の提案力、ロジカルシンキングなど様々なスキルが必要になります。

普通にSEOコンサル企業で働いてきた人よりも、自分でメディアを立ち上げてSEOを実践してきたアフィリエイターはSEOスキルは長けている事が多く、身銭を削って身につけてきたスキルは唯一無二であり、多方面から施策を提案できるかと思います。

勇者メンマ
勇者メンマ
特に検索順位で1位など上位を取ってきたのなら間違いなくSEOerとして重宝されます。ただし一つ弱点をあげるとすると、アフィリエイトのSEOはメディア型であり、求人サイトなどのデータベース型SEOは実務が足りずに評価されないケースもあります。これらのデータベース型は「テクニカルSEO」がメインになるため、ここらへんの知見が足りてないと感じているのなら、今のうちに学んで実践できるようなら実践しておいたほうが良さそう。

稼げなくなったアフィリエイター(ブロガー)が転職しやすい企業・業界

アフィリエイターはWEB業界における総合格闘家のようなもので、SEO、ライティング、企画、構成など多岐にわたってスキルが身についているはずです。

それらの能力・スキルを活かせる以下のような企業に転職しやすいはず。

  • WEBメディア運営会社
  • WEB制作会社
  • 事業会社のマーケターポジション
  • ASP
  • SEOコンサル会社
  • 広告代理店

以下で詳細を説明してきます。

WEBメディア運営会社

一番アフィリエイターとしてのスキルが活かせると思うのが、WEBメディアを運営する会社です。

例えば、有名どころだと「マイベスト」や、マッチングアプリのアフィリエイトサイトを運営している某企業、FX系メディアを運営している某企業、法律系メディアを運営している某企業など多岐にわたりますが、だいたいこの辺の企業だとアフィリエイトで結果を出していれば、書類選考の通過率はかなり高いと言えます。

というのも、これらの企業は最もアフィリエイターに近い業務を行っている企業であり、企画のプランニングや競合サイトの分析、コンテンツ制作や編集作業などアフィリエイトに必要な作業をすべて行っています。

アフィリエイターと企業の違う点としては、一人でやるか、各部門でチーム別で分担してやるかというのが大きく異なっていると思われます。

1人ですべての作業を行っているアフィリエイターとは違い、これらのWEBメディア運営企業は「Webライター」「Webディレクター」「コンテンツディレクター」「SEOプランナー」「WEBデザイナー」と職種ごとに分けられているため、一人で黙々と作業をしていたアフィリエイターにとって、一つの業務に集中できるのは非常に魅力的に見えるかもしれません。

また、年収面に関しては最低300万円、最高で800〜1000万とかなり幅が広がっており、どの企業も基本的に実力主義な社風であることから、20代でも責任ある役職に就くことも非常に多いのが特徴です。

勇者メンマ
勇者メンマ
実際に、これらの自前でメディアを運営している企業はアフィリエイトで結果を出した人をよく評価する傾向にあります。

WEB制作会社

上記と若干被るのですが、WEB制作会社への転職もおすすめ。

自前でオウンドメディアやアフィリエイトサイトを運営している企業とは違い、WEB制作会社は主にクライアントワークになります。

そのクライアントの中でも、アフィリエイトメディアやキュレーションメディアを作りたいという企業は多く、実際の業務として記事制作、SEO対策などを行うことが多く、こちらもアフィリエイターのスキルをダイレクトに活かせると思われます。

事業会社のマーケターポジション

アフィリエイターのスキルが活かせるのは、何もWEBメディアを運営している企業だけではありません。

実は、事業会社のマーケターとしてもアフィリエイターのスキルは重宝されます。

アフィリエイトのスキルは、基本的にWEBマーケティングに必要なスキルの総合パッケージみたいなものであり、集客・ブランディング・成約すべてに精通することができます。

そして、事業会社としては自社のサービス、プロダクトを売りたいと思うのが当然であり、アフィリエイターとして身につけたWEBマーケティングのスキルは非常に役立ちます。

ASP

アフィリエイターとして切っても切れない関係なのが、ASP企業。当然ながら、アフィリエイターとして活動してきたのなら、ASP企業にも転職可能です。

ASP企業は、広告主とアフィリエイターをつなぐ架け橋のような業務であり、当然ながらアフィリエイト広告を貼ってきたアフィリエイターにとっては、双方の気持ち・言い分がわかるはず。

日本国内だけでもバリューコマース、A8net、JANet、afbなどASP企業は多数存在し、いずれの企業もアフィリエイトの経験や知識がそのまま活かせる事が可能で、さらにSEOに精通していればより重宝されます。

このため、アフィリエイト収益の実績がありSEOに関する知識もある人は、ASP企業への転職も検討しても良いかもしれません。

SEOコンサル会社

アフィリエイトをやってきたということは、当然ながら自分の記事を上位表示させたり、コンバージョンを取るための施策を打ってきたりとSEOやCVOに関する知識は必然と身につけているはずです。

このSEOやCVOの知識やサイト分析力を活かして、SEOコンサル会社に転職するということも可能です。

ただし、SEOコンサルは基本的にクライアントワークであり、SEOだけでなく、クライアントとの折衝スキルが必要になり、一人で黙々と業務をこなしてきたアフィリエイターは会社によっては敬遠されることもあります。

その中でも、記事制作代行やメディア運営代行まで請け負っている企業なら、アフィリエイターとしてのスキルを評価してくれることもあり、実際にアフィリエイターからコンサル企業に転職できた人もいます。

勇者メンマ
勇者メンマ
Twitter(X)を見る限り、SEOコンサルをやっている人の中でも元アフィリエイターの方は何名かいらっしゃいます。ただ、自分でメディアを運営したことないSEOコンサルの中には、アフィリエイターのスキルを下に見ている人も中にはいます。まぁクライアントがドメインパワーが鬼強い企業がメインであり、自分の実力ではなくクライアント先のドメインパワーのおかげと気づいていない弊害もあると思うのですが、大した実力がないSEOコンサルが大勢いるのは事実。その中でも自分でメディアを運営し結果を出してきたアフィリエイターは、それらのコンサルよりもスキル面では秀でている可能性が高いです。

WEB広告代理店

アフィリエイターとして活動していた経験は、Web広告を運用するWEB広告代理店に転職することもできます。

ASPで扱っていた広告だったり、俺氏のようにGoogle AdSenseなどの広告を扱ってきたのなら、サイト内に貼り付けた広告のデータを分析して効果を最大限に引き出すことが可能だと思います。

また、バナー広告のデザインやレイアウトの調整なども業務内容に含まれるので、Photoshopなどのツールを駆使してWebデザインをしたことがあるのなら、より重宝されます。

稼げなくなったアフィリエイター(ブロガー)はフリーランスとしても活躍可能

上記はあくまで転職先をまとめているのですが、実績があるアフィリエイターなら、何も正社員としてではなくフリーランスとして業務委託という形でも参画可能です。

案件は正社員よりも少なくなってしまうものの、正社員よりも単価が高いことも多く、時間も比較的正社員よりも融通が利くので、時間に縛られず自分のペースで成果を出したい人ならフリーランスとして活躍するほうが良いかもしれません。

まとめ

基本的に成果を出しているアフィリエイターなら、WEBマーケティング、コンテンツ制作、メディアを運営している会社なら評価してくれる傾向です。

個人的に、コンサルタントよりも事業会社のマーケター・メディア事業担当ポジションのほうが書類通過率は良かったので、そちらのポジションをメインに応募したほうが良さそう。